こんにちは、よしです。
ブログの更新が少し空いてしまいましたが、僕は相変わらず大阪で元気に、そして泥臭くハウスクリーニングの仕事を続けています。
さて、このブログには**「おそうじ本舗 辞めたい」「ハウスクリーニング 独立 失敗」**といった検索ワードで辿り着く方が非常に多いです。それだけ、フランチャイズ(FC)という仕組みに悩み、次のステップを模索している人が多いということでしょう。
今回は、FCを解約して「個人の掃除屋」として活動している僕が、**「ぶっちゃけ、看板を捨てて一人でやっていけるのか?」**という疑問に、忖度なしでお答えしようと思います。
これから独立を考えている方、FCを辞めようか迷っている方の背中を押す(あるいは踏みとどまらせる)記事になれば幸いです。
1. FCを辞めて一番変わったこと:「恐怖」と「自由」
まず、結論から言います。 精神的なストレスは激減しました。
FC時代に毎月のしかかっていたロイヤリティ、広告分担金、本部からのシステム使用料……。これらが一切なくなります。 「売上があってもなくても、固定費だけで毎月数万円〜十数万円飛んでいく」というあの独特のプレッシャーから解放されたのは、本当に大きいです。
しかし、その代わりに別の「恐怖」がやってきます。それは「電話が鳴らない恐怖」です。
FC時代は、本部のコールセンターやウェブサイトから
、ある程度自動的に仕事が降ってきました。
しかし、個人になれば誰も仕事を持ってきてくれません。
明日、来週、来月の予定が真っ白であることの恐怖。
これは、完全に独立した人間にしか味わえないスリル(というか冷や汗)です。
2. 「看板なし」でどうやって集客するか?
ここが一番の壁です。「おそうじ本舗」というブランド認知度は、
辞めて初めてその凄さに気づきます。 個人が戦うためには、以下の3つの戦略が必須です。
① くらしのマーケット等のポータルサイト活用
最初はこれに頼らざるを得ません。
手数料は取られますが、FCのロイヤリティに比べれば「成果報酬」なのでリスクは低いです。ただし、価格競争に巻き込まれやすいのが難点。
ここでいかに「安売りせず、口コミ評価を稼ぐか」が初期の勝負になります。
② MEO対策(Googleマップ)
「〇〇市 エアコンクリーニング」などで検索した際、
地図上に自分のお店を出す施策です。これは無料でできますし、
地域密着の個人店には最強の武器です。
大手のFC店はエリアが被っていたりしてMEOが弱いことも多いので、
ここは個人が勝てる隙間があります。
③ リピーターという資産
これが何より重要です。
FC時代は「本部の客」という感覚があったかもしれませんが、
個人になれば「あなたという人間についてもらう客」になります。
丁寧な作業、ちょっとした建具の調整、お客様の愚痴を聞く……
そうした
「掃除プラスアルファ」の価値を提供できるかが、
生存の分かれ道です。
リピーターだけでスケジュールが埋まるようになれば、広告費ゼロで利益率は跳ね上がります。
3. 収入のリアル:売上は減るが、手取りは?
よく聞かれるのが「収入はどうなりましたか?」という質問です。
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ロイヤリティ 0円
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指定洗剤の購入義務なし(プロ用のコスパ良い洗剤を自由に選べる)
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無駄な販促費なし
経費率が圧倒的に下がるため、少ない件数でも利益が出やすくなるのです。
「忙しくて休みがないのに、支払いで金がない」というFC時代のジレンマからは脱出できました。
「適度に働いて、しっかり手元に残す」というスタイルへの転換です。
4. 個人で生き残るための「覚悟」
FCを辞めて個人になるということは、全ての責任を自分で負うということです。
クレーム対応、損害賠償保険の手続き、確定申告、サイトの更新……誰も助けてくれません。
ただ、僕は今のスタイルが合っています。
「今日は子供の行事だから休みにしよう」と自分で決められるし、
「この汚れは落とせそうにないから、リスク説明をしてお断りしよう」
という判断も自分でできます。(本部の顔色を伺って無理に受ける必要はありません)
「掃除の腕」だけで食っていけるほど甘くはありません。
しかし、「掃除の腕」×「Web集客スキル」×「人間力」を掛け合わせれば、大手FCの隙間で十分に豊かに暮らしていけます。
まとめ:今、迷っているあなたへ
もしあなたが今、FCオーナーで「辞めたい」と思っているなら、まずは「自分の力だけで月に5万円稼ぐ方法」を想像してみてください。
それが具体的にイメージできるなら、独立しても大丈夫です。
イメージできないなら、まだ看板の力が必要です。あるいは、準備不足です。
このブログでは、今後も「個人ハウスクリーニング店」としてのリアルな数字や、具体的な集客方法についても書いていこうと思います。
「裸一貫で頑張る人」、応援しています。